研修

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研修について

~ GOARN Tier1.5 Training Workshop ~

 国立国際医療研究センター 国際感染症センターでは、WHOの協力を得て、「GOARN派遣人材育成研修(GOARN Tier1.5 Training Workshop)」を2019年より実施してきました。2022年からは国際感染症センター内に設立された国際感染症危機管理対応推進センターが主体となり、厚生労働省の委託事業「国際感染症危機管理対応人材育成・派遣事業」のもと実施されています。研修には、世界保健機関本部(WHO HQ)や世界保健機関西太平洋地域事務局(WHO WPRO)のGOARN担当者や海外のパートナー機関の感染症危機管理専門家が講師となり、GOARNのしくみやGOARNの役割などの情報提供と、参加者が中心となってケーススタディを基にしたグループワーク、そして、GOARN派遣経験者による経験共有が行われます。
  
 ※GOARNはGlobal Outbreak Alert and Response Networkの略で、WHOやパートナー機関により設立されたエボラウイルス病等の国際感染症の危機発生時に世界屈指の感染症対策チームを迅速に派遣・運営する国際的な枠組みです。GOARNミッションへの派遣には、GOARN研修の修了や国際的なアウトブレイク対応の経験が重視されています。
GOARNの公式サイトはこちらです

~ Risk Awareness, Self-Defense and Safety Building Training on Deployment (RADS) ~

 国際感染症危機管理対応推進センターは、セキュリティ専門家を講師に迎え「危機管理対策研修」を実施し、感染症専門家の安全対策を推進しています。いかなる国でも予期せぬ緊急事態は起こり得ます。その事態に直面した際、できるだけセキュリティリスクを軽減し、身を守ることができるよう、一般犯罪や交通事故、災害、テロについて実際の事例を交えた講義と実演を通して、危険への察知力と心構えを養い、自己防衛術など具体的な安全確保の方法について研修受講者に学んでいただきます。昨今の国際情勢悪化やテロ、無差別攻撃などを踏まえ、危機管理対策の重要性や注意喚起は引き続き高く、感染症専門家が海外に渡航するにあたり重要な研修と考えております。

~Risk Assessment Workshop on Global Outbreak(RAGO)~

 「国際感染症リスク評価研修」は、海外で発生した感染症アウトブレイクに対するリスク評価の概要に関する講義に加え、シナリオを基に机上演習を行う研修となっています。感染症発生国・地域での初動評価・初期対応時に活用できる情報収集やリスク分析に必要な技術の習得、及びリスク評価に関する知識の向上を目指し、日本の感染症関連専門家が情報収集方法やリスク評価の原則などを学び、アセスメントスキル(情報源の信ぴょう性の精査や評価するスキル)を養います。