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PMAC 2025へ参加するとともにタイ公衆衛生省、HITAPを訪問しました

2025年5月22日

 2025年1月末、松澤幸正GIC運営室長がタイバンコクにて開催されたPMAC; Prince Mahidol Award Conference(マヒドン王子賞会議※1)に参加しました。今年のテーマは「Harnessing Technologies in an Age of AI to Build A Healthier World」と、AIテクノロジーを活用した健康安全保障への貢献について焦点が当てられていました。参加したセッションのひとつでは、気候変動、地政学的な変化などのメガトレンドが世界の健康安全保障に与える影響、ならびにそれに対するイノベーションの活用と情報セキュリティを含むAIレディネスの重要性について説明が行われました。

また、タイに拠点をおく国際移住機関 アジア太平洋事務局(IOM: International Organization for Migration, Regional Office for Asia and the Pacific)の安里晨医師とも、国際的な感染症危機管理ガバナンスの変化について議論を行いました。

 PMAC 2025参加とともに、タイ公衆衛生省を訪問し、HITAP; Health Intervention and Technology Assessment Program Foundation※2のチームのDr. Yot Teerawattananon、Ms. Saudamini Vishwanath Dabak、Mr. Manit Sittimartと連携の可能性について議論するとともに、ACPHEED; ASEAN Centre for Public Health Emergencies and Emerging Diseases設立準備事務局※3を視察しました。

 DCC/GICは、引き続きHITAPやパートナーとの連携を強化し、世界の健康安全保障の向上に資する共同プロジェクトを推進してまいります。

※1 マヒドン王子賞会議。世界的に重要な公衆衛生の政策課題に焦点を当てて毎年開催されている国際会議である。この会議は、マヒドン王子賞財団、タイ王国政府、WHO、JICA、その他の国際機関などのグローバルパートナーによって共催されている。
※2 健康介入および技術評価プログラム。タイの公衆衛生省と協働する自律的な研究機関である。HITAPは、健康技術評価(HTA; Health Technology Assessment)の専門知識で知られており、医療システム研究の分野で多様なスキルを持ち、地域的およびグローバルパートナーと協力し、保健医療政策の意思決定においてエビデンスに基づいた実践を推進している。ワクチン、薬剤、医療機器、公衆衛生プログラムなどの経済学的評価の活用も行っている。
※3 ASEAN感染症対策センター。ASEAN地域の公衆衛生上の危機への対応や新たな感染症の拡大の予防に関する能力向上への貢献を目的としている。