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「2024年度 危機管理対策研修(RADS)」を開催しました

2025年5月14日
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 国際感染症危機管理対応推進センターでは、厚⽣労働省の委託事業「国際感染症危機管理対応⼈材育成・派遣事業」の⼀環として「危機管理対策研修(Risk Awareness, Self-Defense and Safety Building Training on Deployment: RADS)」を実施し、感染症関連専⾨家が海外で安全に感染症危機管理に関わる業務を遂⾏できるよう⽀援を⾏っています。
 令和6年度の事業においては2025年2⽉1⽇(⼟)に開催し、セキュリティ専⾨のALSOK綜合警備保障株式会社から講師に迎え、16名が参加しました。研修では、海外で守るべき安全対策の基本や⼼構え、実際の事例を基に起こり得る犯罪や事件・事故に巻き込まれないための取り組み、CBRNE(化学兵器、⽣物兵器、放射性物質、核兵器、爆発物)等の講義、武器や爆発物から⾝を守るための実技、さらに、模擬訓練を⾏いました。特に今回はCBRNE対策に携わっていた経験のある講師により、充実したCBRNE講義を提供することができました。このような研修の受講が初めてという参加者が多い⼀⽅で、業務での海外派遣があり、実際に危険な場⾯に遭遇した経験があるという参加者もいて、海外における安全対策に焦点をあてた研修の必要性を弊センターも改めて認識しました。参加者からは、“危機というものを具体的にイメージできる内容だった”、“常に備え、考える原則は⾝を守るということにおいても同じだと気づいた”、“⾃分が⼈質になったり、テロ特殊部隊が突⼊した時の⾃分の対応について考えさせられた”、“海外渡航予定の研究者などに共有したい”、などの感想をいただきました。

 弊センターでは、引き続き、海外で感染症危機管理に関わる業務を担う感染症関連専⾨家の安全対策に貢献していきたいと考えています。

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