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ドイツ連邦教育研究省の使節団がNCGMを訪問しました

2025年4月16日

 3月12日、ドイツ連邦教育研究省(BMBF; Bundesministerium für Bildung und Forschung)のライフサイエンス局長であるVeronika von Messling教授と在日本ドイツ大使館の一等書記官であるOliver Pieper博士がNCGMを訪問しました。
 國土典宏理事長、武井貞治局長からNCGM及び新機構であるJIHS設立についての説明があったのち、Messling教授より、BMBFが主導するドイツ国内での大学医療機関ネットワーク(NUM; Network of University Medicine)が紹介されました。NUMでは研究対象が感染症分野には限られておりませんが、すでに国内37の学術医療センターが参加するネットワークとして、幅広い臨床情報、バイオサンプリング、臨床試験支援基盤へのアクセスを提供することで、複数のセンターによる臨床研究プロジェクトを支援し、患者の利益を迅速にもたらす研究を可能にしています。また、これらの臨床研究基盤は将来のパンデミックへの備えを支援するとともに、臨床情報や検体のレポジトリ等を含む国内外の研究活動において、国内臨床研究のフォーカルポイントとしての役割を果たしているとの報告がありました。
 各論として、松澤幸正GIC運営室長の司会のもと、齋藤翔医師より「COVID-19パンデミック時の臨床研究」、日尾野宏美医師より「感染症臨床研究ネットワーク(iCROWN: Infectious Disease Clinical Research Network with National Repository)について」、野本英俊医師により「iCROWNの臨床情報、検体レポジトリの活用について」の講演ならびに質疑応答、積極的な意見交換が行われました。双方の臨床研究ネットワークにおける共通の取組や課題が見いだされており、今後の連携の可能性についても言及されました。
 DCC/GICでは、引き続きBMBFとのパートナーシップを強化し、新たな感染症の発生に備え、世界の健康安全保障に貢献してまいります。