TOP > お知らせ > 第2回NCGM-NIID-NCID合同シンポジウムを開催しました

第2回NCGM-NIID-NCID合同シンポジウムを開催しました

2023年12月13日

 2023年9月28日、感染予防管理(IPC; Infection Prevention and Control)と薬剤耐性(AMR; Antimicrobial Resistance)をテーマとして、第2回NCGM-NIID-NCID合同シンポジウムがオンラインにて開催されました。国立国際医療研究センター(NCGM; National Center for Global Health and Medicine)は感染症患者の診療、臨床研究、国際協力、研修活動に重点を置き、国立感染症研究所(NIID; National Institute of Infectious Disease)は感染症に係わる基礎研究、リファレンス業務、サーベイランス、検定・検査に関連する機能を有しております。また、シンガポール国立感染症センター(NCID; National Centre for Infectious Diseases)は、臨床、公衆衛生、研究、研修・教育、コミュニティエンゲージメントの各機能が統合された1つの包括的な組織です。具体的には、感染症診療及びアウトブレイク対応の部門に加え、公衆衛生・疫学部門、検査部門、感染症研究・研修部門、AMR調整部門、HIV、結核プログラムの部門にて構成されています。

 この合同シンポジウムにて、IPCとAMRに関する各センターでの戦略について学ぶことができました。三機関の感染症専門家が、IPC及びAMRサーベイランスやワンヘルスサーベイランス、AMR研究体制について講演を行いました。また、IPC及びAMR分野での研究、ゲノムサーベイランスでの今後の二国間協力の可能性についても議論されました。

 COVID-19パンデミック時の教訓から、日本はサーベイランスと研究を臨床部門とよりよく統合することで、新興・再興感染症への対応を強化している、と高い評価をいただきました。

 シンポジウムにはシンガポールと日本の双方から80人以上が参加しました。今後もこのようなシンポジウムや勉強会を開催し、共同研究プロジェクト、知識・情報・経験の共有、二国間での研修や専門家の教育など、さらなる協力関係を築いていきたいと考えます。

20231213_001.png